Central East Tokyo 2023 開催期間中に、同時開催しているギャラリーの展示情報を掲載しています。展示やイベントの内容については、各ギャラリーへ直接お問い合わせください。
Contents
この世界は、禍々しいものを含んだまま、平然と在る。
理不尽と死は、道端に転がっていて、いつそれらに噛まれるかしれぬ。
豪奢で清潔なホテルの客室であっても、白い壁の向こうから、
密かな叫びが絶えず漏れ聴こえるのである。
中也が慄いた、曇天の黒い旗。
音もなく、高く、はためくばかりで、手繰り下ろすことのかなわぬ黒い旗。
私はその徴を残したいと、写真をこれまで続けてきたと思う。
古典技法は、撮影された被写体から、何かを削ぎ落とし、隠し、
写真の持つ明瞭さや具象性を溶き流した。
その過程で、印画紙に留まったものが、
「曇天」の残像である。
Schedule
2023.Oct.24 - 2023.Nov.5
Artist
藤岡耕太郎
Contents
自分で撮影したちょっとした NG 写真に加え、実家の物置にあった戦時中の新聞、 祖母の卒業アルバム、母の学生時代のノート、誰だかわからない家族写真、昭和の切手、修学旅行で買った絵葉書、 先生の注意書き入り楽譜、拾ったチラシ、マッチラベル、何語かわからない本、戦前の演劇雑誌、缶詰のラベル、 うちわの下絵、千代紙の切れ端、そして古雑誌の数々。
身の回りは色んな素材に溢れていることに気づいた。12 年くらい前だろうか。 それから少しずつコラ写(コラージュして撮影)し始めた。 紙を集めて捨てられなくなり、今やスマホのカメラもモチーフ収集器と化している。
技術の進歩はありがたい。
そんな偶然の出会いを糧として、試行錯誤した重なりから意図しない何かが透けて見えたら面白いかもしれない。
くすりと笑っていただけましたら幸甚です。
Schedule
2023.Oct.24 - 2023.Nov.5
Artist
竹内けい子
12:00-19:00（月曜休廊）
Contact
https://www.roonee.jp/
日本橋小伝馬町にあるギャラリー「Roonee247 Fine Arts」。写真や絵画などの平面作品、鞄や器など日本各地の作家の展示などジャンルの垣根を超え て、アートを介して人と地域を引き合わせるギャラリーです。水彩や街歩き、つむぎから派生した「羊と戯れる日曜日」など作家さんとのワークショップや、ギャラリー周辺の名店にお願いして朝ご飯を作ってもらいギャラリーの中で作品に囲まれて食べる「朝食の会」などもたまにやります。
ぜひ遊びにおいでください。
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藤岡耕太郎 写真展「曇天」
Contents
この世界は、禍々しいものを含んだまま、平然と在る。
理不尽と死は、道端に転がっていて、いつそれらに噛まれるかしれぬ。
豪奢で清潔なホテルの客室であっても、白い壁の向こうから、
密かな叫びが絶えず漏れ聴こえるのである。
中也が慄いた、曇天の黒い旗。
音もなく、高く、はためくばかりで、手繰り下ろすことのかなわぬ黒い旗。
私はその徴を残したいと、写真をこれまで続けてきたと思う。
古典技法は、撮影された被写体から、何かを削ぎ落とし、隠し、
写真の持つ明瞭さや具象性を溶き流した。
その過程で、印画紙に留まったものが、
「曇天」の残像である。
Schedule
2023.Oct.24 - 2023.Nov.5
Artist
藤岡耕太郎
竹内けい子 個展「半径2m の愉悦」
Contents
自分で撮影したちょっとした NG 写真に加え、実家の物置にあった戦時中の新聞、 祖母の卒業アルバム、母の学生時代のノート、誰だかわからない家族写真、昭和の切手、修学旅行で買った絵葉書、 先生の注意書き入り楽譜、拾ったチラシ、マッチラベル、何語かわからない本、戦前の演劇雑誌、缶詰のラベル、 うちわの下絵、千代紙の切れ端、そして古雑誌の数々。
身の回りは色んな素材に溢れていることに気づいた。12 年くらい前だろうか。 それから少しずつコラ写(コラージュして撮影)し始めた。 紙を集めて捨てられなくなり、今やスマホのカメラもモチーフ収集器と化している。
技術の進歩はありがたい。
そんな偶然の出会いを糧として、試行錯誤した重なりから意図しない何かが透けて見えたら面白いかもしれない。
くすりと笑っていただけましたら幸甚です。
Schedule
2023.Oct.24 - 2023.Nov.5
Artist
竹内けい子
Roonee 247 fine arts
東京都中央区日本橋小伝馬町 17-9 さとうビル4階12:00-19:00（月曜休廊）
Contact
https://www.roonee.jp/
日本橋小伝馬町にあるギャラリー「Roonee247 Fine Arts」。写真や絵画などの平面作品、鞄や器など日本各地の作家の展示などジャンルの垣根を超え て、アートを介して人と地域を引き合わせるギャラリーです。水彩や街歩き、つむぎから派生した「羊と戯れる日曜日」など作家さんとのワークショップや、ギャラリー周辺の名店にお願いして朝ご飯を作ってもらいギャラリーの中で作品に囲まれて食べる「朝食の会」などもたまにやります。
ぜひ遊びにおいでください。
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